学園は未来人・異次元人・宇宙人ばかり!(なぞの転校生)
タイム・リープ。
この言葉を初めて知ったのは、あるテレビ番組
でした。その番組の名前は、
「未来からの挑戦」。
NHKの「少年ドラマシリーズ」の中の1作で、
後に角川映画で薬師丸ひろ子主演作
「ねらわれた学園」(原題)で映画化されました。
だが作者の眉村卓の名前はその前から
知っていたのです。
同じく「少年ドラマシリーズ」枠の
「なぞの転校生」を見ていたからでした。
当時は何作か買って読んだぐらいだが、
DVDで「なぞの転校生」が出て懐かしくなり、
買って見てからでは原作小説の方も読んで
みたくなりました。
主人公、岩田広一は中学2年生。
彼の住む団地の隣室に不思議な
少年のいる家族が越してくる。
その少年と同じエレベーターに
乗り合わせたとき、突然エレベーターが
途中で止まり、パニックを起こしたその
少年は、レーザー銃のようなもので扉を
焼ききろうとした。広一は驚きをかくせなかった。
ある日広一が通う学校に転校生がやってくる。
彼の名前は”山沢典夫”。
広一の隣に越してきたあの少年であった。
彼は頭脳明晰、スポーツ万能で、たちまち
クラスメートの人気を集める。
広一は彼をライバル視して、事あるごとに
対立する。
そんな山沢典夫と時を同じくして、何人かの
少年少女が同じ学校に転校してきていた。
彼ら彼女らも全て頭脳明晰、スポーツ万能
だったが、”ある事件”をきっかけに山沢典夫
共々突然いなくなってしまう。
彼らはいったいどこへ行ってしまったのだろうか?
読んでみると”次元ジプシー”などの言葉で、
”明日学校に行ったら、何か起こるんじゃないか”
という期待に胸をふくらませていた、そんな
気持ちを持っていた日々がよみがえってきました。
よく考えると日本のSFに学園物という概念を
持ち込んだのは眉村卓だろうと思います。
そしてそれは今では多くの小説、映画、漫画
アニメの中にテイストとして生き残っている
のではないでしょうか。
そんなことを考えながら、なぜ今眉村卓が
書店で売られておらず、読まれてないのかと
不思議に思います。
江戸川乱歩の「少年探偵団」も昔のイラストの
ままで(ハードカバーから文庫になったという
変化はあるが)復刻したのだから、
眉村卓の角川文庫の作品群も、当時のままの
イラストのシリーズ物で復刻してほしいものです。
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