コンボでもビッグなサウンド(村田陽一とソリッド・ブラス)
村田陽一のCDを買ったのは、
ある”勘違い”がきっかけである。
その時所属していたアマチュア・ビッグ・
バンドで演奏した、
「放蕩息子の帰還」という曲を気に入り、
その曲が入ってるスーパー・トロンボーン
の「ハロー・ヤング・ラバーズ」のCDを
CDショップで取り寄せようとしたが、
廃盤で手に入らず、たまたま同じ
トロンボーンで当時売り出し中であった
村田陽一とソリッド・ブラスのCDの中に、
原題が同じ”RETURN OF PRODIGAL SON”
という曲を発見したからだ。
カバーだと思って聞いてみたが、予想に
反して同名異曲だとわかったが、
アンサンブルはそれを補って余りあるほど、
素晴らしいものだった。
それまでトランペットの高音ばかり好んで
聞いたいた傾向が、「低音のハーモニーも
けっこういいぞ」と変わり始めたのだった。
それに1曲でも自分のツボにはまる曲が
あれば、それだけでもう買いなのである。
1995年の作品であるこの「ダブル・エッジ」では、
「グッド-バイ・ポーク・パイ・ハット」、
チャールス・ミンガスの曲だ。
ミンガスはジャズ・ミュージシャンには
受けがいいらしい。
最初はトランペット2本、サックス3本、
トロンボーン2本と思ったが、トロンボーン
は1本で、1本はチューバだった。
リズムはドラムのみ。村上”ポンタ”秀一が
叩いている。なんとも変則的な8人バンドだ。
サックスの構成はアルト、テナーにバリトン
が加わっているので、より低音度が濃くなって
いるのがミソで、重厚さが増している。
チューバがベースの代わりをしているのだろう。
大編成のビッグ・バンドではチューバは聞いた
ことがあるが、コンボはあまり聞いたことがない。
その上各人が持ちかえでユーフォニウム、
フルート、ソプラノ・サックス、クラリネットなど
多彩な楽器を使っているので、並みのビッグ・
バンドを軽く超えたサウンドの豊かさを持っている。
トランペットでエリック宮城が加わっているので、
1曲ぐらい提供しているかと思ったが、オリジナル
曲の作曲とカバー曲のアレンジは全て村田陽一
が担当している。
人数は8人だが、ビッグ・バンドに匹敵するパワーだ。
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