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2008年10月26日 (日)

直方の秋は暮れ行く

とびうめオールスターズ。
去年ののおがたジャズフェスタ出演を
きっかけで始まったバンドだという。

最初はかなり前に話題になった
”グレン・ミラーを演奏する小学生バンド”
のようなものか想像していた。
しかし、現実は想像をはるかに超えていた。

中学1年生から高校3年生の男子4名、女子1名
の構成で、大人に混じっての登場だ。
選曲は「Cジャム・ブルース」「ミスティー」
「枯葉」「ヤードバード組曲」
でオーソドックス
だが通好みともいえる。
大人でもこんなには自由に吹きこなせない
だろうというぐらい滑らかに演奏する。
会場も驚きを隠せず、演奏が進むに
つれて拍手が増えてくる。
ゲストの日野皓正氏も、
「自分の同じくらいの年の頃はこんなにも
吹けなかった。」と感心していた。
聞けば田部俊彦氏が指導しているという。
このまま情熱を忘れずに続けていって
ほしいものだ。

つづく「たろばん」というバンドは九州大学
軽音楽部ジャズ研究会在籍中のメンバーと
言うことで、リーダー以外入れ替わりが
あるらしいが、本格的にモダン・ジャズを演奏
していて、各地をライブで回っているらしい。
最近は古いモダン・ジャズばかり聞いているので、
今の志向に一番合っていたバンドかもしれない。
結構のって聞くことができた。

そしてついにゲストの日野皓正氏の登場である。
抜けのいい明るいトランペットの第一音からグッと
耳を引き寄せられる。やはりアマチュアとは音量が
かなり違う。
演奏は明確にこういう曲ということができない、
フリー・フォームで始まった。11月5日に新アルバム
が出るらしくて、その収録曲をやっていると語って
いた。同じ日野氏の音楽でもその時々で内容が
異なる。フュージョンをやっていたり、スタンダード
をやっていたり、今回はフリーである。
プロでも同じ演奏形態をずっとやっている人もいるが、
日野氏は変幻自在である。
それが一流のジャズ・プレイヤーの証拠だろう。

日野氏と他のバンドの出演者が集って、
アドリブ合戦が始まった。
曲はキャノンボール・アダレイ「マーシー・
マーシー・マーシー」
である。ああ、やっと曲らしい曲
になって正直安心した。人間げんきんなもので、知っている
曲の方が落ち着くし、ノリも違ってくる。大トリがこの曲で
良かった。
そして演奏は拍手とスタンディング・オベーション
ともに終幕した。

みんな足早に帰る。
直方の人ばかりかと思ったら、駅にみなゾロゾロに向かって
いく。駅のホームが人であふれる。駅前の風景からして、
いつもはこんなに人だかりはできないのかもしれないと
思った。
楽しい時間はすぐ過ぎる。4時間もにわたるコンサートが
あっという間のようだった。
(おわり)

Nougata6_3Nougata7_2
ミュゼット風の人形。手前にあるのは募金箱。

Nougata8_2
そして直方の街は暮れゆく

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コンサートは楽し

いよいよ開演だ。
いやがうえにも期待が広がる。

1番目は直方ウインド・オーケストラ
名前からわかる通り、普段は吹奏楽という
ことで、ジャズスタンダード中心の
演奏だ。ソロの部分は少し弱いようだが、
全体の音のトーンがぴったり合っていて、
アンサンブルのキレイさ、厚さはさすが
ブラス・バンドである。
ジャズのビッグ・バンドにないオーボエ
のパートが会場から見えた。
ジャズでオーボエを使うボブ・クーパー
好きなので、その楽器が加わったサウンド
が聞けてうれしい。
スポーツ番組のテーマだったという
「ヴァイブレーションズ」が一番よかった。

2番目はビッグユニバース・ジャズオーケストラ
サド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラ
「ツー・アウェイ・ゾーン」をやっていた。
思わず体が揺れてリズムを取りたくなる。
一時期サド=メルを集めていたものだから、
感激もひとしお。
聞きに行ったコンサートで、自分のお気に入りの
曲が演目に入っていると、昔に戻ってサド=メル
を一度演奏したかったなあと思った。
「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」の中で、
トロンボーン・パート4人が立ち上がって
ソロ・パートを披露する場面があり、
J&Kスーパー・トロンボーンを彷彿とさせる
趣向もあって、いろいろ考えてるなあと喜ぶ。
このバンドは後半女性ヴォーカルが加わり
彩りをそえた。ベサメ・ムーチョ」ラテン
ムードにあふれていて楽しい。

3番目はニューアベベオールスターズ
昔小倉駅前にあったジャズ喫茶「アベベ」
の名前を冠したビッグ・バンドである。
プロで活躍するサックス・プレイヤーの
田部俊彦氏が(アベベマスターでもあった)
指導されているということで、中では一番本格的な
ビッグ・バンドだった。
レパートリーはみんなが良く知る曲というところ
だろうか。
このバンドも別の女性ヴォーカルが加わり、
場を盛り上げた。
やはり女性ヴォーカルが登場するとステージが
華やかになり、ジャズの曲をアドリブなどでゴリゴリと
力押しでその場を圧倒するのとは違った、
くつろいだ空間が出来上がる。それは
ビッグ・バンドのもう1つの楽しみ方だろう。
普段はカウント・ベイシーの曲も
やっているということなので、そっちの方も
聞いてみたかった。

そして中盤のクライマックスのアドリブ合戦
演奏曲はジャコ・パストリアス
「ソウル・イントロ~チキン」
待ってました。
この曲が聞きたかった。ビッグ・バンド・ファン
にとってはたまらない曲である。
それぞれのバンドから代表選手が出てきて
アドリブを繰り広げる。
来てよかったと思う瞬間である。

ひさびさにビッグ・バンドを生で聞けて大満足だ。
後はコンボ2つで、1つは公募した子供のバンド
だそうだ。
一応ここまでかな、と思った。
だが、それは「恐るべき子供たち」だったのだ。
(つづく)

Nougata5
レトロな感じのバス・センター

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2008年10月21日 (火)

のおがたジャズフェスタに行ってきた。

10月12日にひさびさにコンサートを聞きに
行くことにした。
福岡の各地のアマチュア・ビッグ・バンドコンボ
が出演するもので、今年で8回目らしい。
しかもゲストに日野皓正さんのバンドが出演した。

ところが開催地の直方(のおがた)は一度も行った
こともないときている。すぐ隣に九州の地がある
という、下関市にいながらである。
さてどう行ったものか。

時刻表で乗り継ぎを見ると、

下関→小倉

小倉→折尾

折尾→直方


と乗り換えなければらない。
意外と面倒な感じだ。
ならばとる道は、
行き当たりばったりと
相場が決まっている。

小倉駅に行って「どこ行き」に乗ればいいか
聞いてみた。朝10時すぎだったが、
折尾に行っても乗換えがないから、

「博多経由の直方行き」小倉から乗れば
いいと言う。
ほう、そういう手があるのか。聞いてみるもんだ。
直方によく行く人にとってみれば、ごく普通の
ことかもしれない。

列車乗る。福北ゆたか線」となっている。
ときどき止まっているのを見ていたが、
「直方行き」だったのか。その上全然方角の違う
博多にも行く。どこでどうつながっているのか。
その時がきたら考えよう。

早く着きそうだったので、買い物をしようと
かなり期待していたが、直方駅に着くと、
古くからあるアーケードという感じである。

日曜のせいかどうかわからないが、店が
開いていないところが多く、店のたたずまい
も古ぼけた感じがする店舗がちらほら見られる。
その割りに長い、広い、横につながっている。
しかし、本当の現在の繁華街はどこか別の
ようだ。下調べしてないとたいていこうなって、
後悔する。

まあ、他へ交通機関を使って移動するとなると、
コンサートに間に合わなくなる恐れがあるので
これでよかったのかも
しれない。
記念にカメラで駅を撮っておく。

Nougata1_3

会場のユメニティのおがは駅のすぐ裏側に
あった。30分前にもかかわらずかなり行列が
できている。レストランが裏にはなかったので
近くのタバコ屋で菓子パンを買って食べた。

行列にならぶことにして、見回してみると、
年齢層が広そうだ。年配の人たちはアマチュアの
出演者たち
の身内だろうか。予想よりかなり
お客さんの数が多そうだ。
そうこうしているうちに開場の時間となった。
(つづく)

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2008年10月19日 (日)

CDをお店のようにいかに美しく並べるか。

まず楽器別に、それもアルファベット順
並べた。
別に日にここかなと当たりをつけて

えいやー!と引き抜く。

違った。全然違うものだ。
CDの背はどれも同じように見えて、
便利な並べ方のようでそうでもない。

ふと、CD屋の棚をを思い浮かべる。
何でそのCDタイトルを判別するか。
やはり、帯なのか。
日本語で書かれているのが効果大
らしい。
ビニールに帯を開封する前のように
入れるしかないようだ。

当然一度開けたビニールは、上部が
乱雑に破れた状態になっている。
ケースを全部入れた上でビニール
帯を入れようとすると、コレがなかなか
押し込んでも入らない。手間がかかる。
最初からビニールに帯を入れていると、
今度はケースを入れるのに苦労する。

いろいろやっているうちに、一番いい
方法を見つけた。


1、まず、ビニール袋をケースの下から
  約1/5から1/4ぐらいまで入れる。
  背の方はなるべくビニールの継ぎ目の
  ない方にする。

2、背の方のビニールを手でつまんで、少し
  浮かせながら、三つ折の帯の下側を
  差し込むと意外と簡単に入る。

3、入ったら、出ているケースの上側と帯の
  上側が合うまで帯を押し込む。

4、ケースの上下をひっくりかえして、
  平らな机や台の上にケースを押し付けて
  固定しながら、ビニールを引き下ろす。


アッというまに完了である。

それをある程度の数に試して棚に並べると、
シリーズ物CDなら見事なほどきれいに色や
文字がそろっていて、爽快な気分になる。
やはりよくデザインが考えられていると思う。

まああえて言うほどたいしたことでもない。
でも同じようにケースで悩んでいたら、
一度オススメだ。

このさい帯のない輸入盤は隅のほうにまとめて
入れて忘れてしまおう。(見ないふり。)

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散らばったCDをどう整理するか。

CDを買って数が増えてくると困るのは、
その整理法だ。
コンパクト・ディスクというわりには、
乱雑に置くと幅をとる。
表面が平らで積み重ねやすいので、
つい上に置き重ねてい着たくなるが、
少し手が触れて一旦崩れると、表面が
ツルツルしているので、雪崩をうったように、
四方八方に散らばって片付けるのが
大変なのだ。

そこでカゴ型のCD入を買ったり、
文庫本用の本棚を買って並べたりしている
のだが、そこにも落とし穴があった。

そう、何がどこに入れたかわからなくなる
のである。

その原因の1つにCDの”帯”の処置の仕方
があったのだ。

昔はたいていビニール袋は折り返しにノリが
付いていて、開け閉め自由だった。
プラスチック・ケースは今より大きめでかさが
あったが丈夫で、もケースに貼り付けてある
のが普通だった。
現在ではビニール袋はお菓子の袋のように、
線状のビニールを引っ張って開けるように
なっており、言ってみれば使い捨てだ。
だが、もったいないのでその残りのビニール
ケースを再び入れる。そうするCDの背の部分の
3つ折の帯が邪魔になってくるので、ジャケットの
中に挟みこむか、広げてケース内部のジャケットを
とめている上下の小さなチョボの部分に差し込むか
していた。それが誤算だった。

今は国内盤でも輸入盤でも背文字は英語で
表記
されているので、よく読まないとわからない。
それも小さな文字なので、一つ一つ見ていると
結構大変なのだ。聞きたいものを探すのに
時間がかかってしょうがない。
それでまじめにいろいろ考えることにしたのだ。
(つづく)

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「ニカの夢」三番勝負!!!感涙のその3

真打ち登場である。

といってもリリースされたのは1988
今から20年も昔。
しかし、古い新しいは関係なく、これが
決定版といえるのだ。

東京アンサンブル・ラボ/ブリーズ・ザ・シーズン

ホレス・シルバーの原曲と聞き比べても、
元がコンボで、こちらがビッグ・バンドである
のを差し引いても、曲から受けるインパクト、
聞き応えという点で、この曲は初めから
フル・バンドで演奏される運命の曲だった
ように思えるのだ。
コンボという枠では十分に良さを発揮できない、
ダイナミックさがあるのだ。

そもそもこの「ニカの夢」という曲は名前だけは
知っていたが、最初に聞いたのはコレだった。
しかもリアル・タイムではなく、今から10年ぐらい
前になる。

その時は豊前のアマチュア・ジャズ・ビッグ・バンド
入っていたので、指導してくれるプロのミュージシャン
などから、プロが実際に演奏した楽譜をコピーして
もらったり、末席ながらも同じ舞台に立ったりして、
練習はきついけれども、楽しい日々だった。
確かこの楽譜は市販されたスコア集を借りて人数分
コピーしたものだったので、それぞれのパートを個人で
採譜していく作業もあった。
結局各楽器、各パートのレベルが高すぎて、通して
練習することもできず、ボツになってしまったが、
その時に楽譜を読むためにカセット・テープに録音
してもらったこの曲に、このアレンジにはまってしまった
のだ。

レコードやCDを探したが、廃盤という事で見つから
なかった。その後何年かして小倉のラフォーレの
7階の中古レコード・CD市で手に入れたが、
その時はもう、アマチュア・バンドはやめていたので、
最初に聞いてから5年以上は経っていたのだろうか。

このアルバムの演奏は「東京アンサンブル・ラボ」、
アルバムタイトルは「ブリーズ・フロム・ザ・シーズン」
角松敏生が「ディスコで踊れるフル・バンド」
目指して、臨時に集められたものだ。
他の曲はすべて時代からかメローという感じの
フュージョンが主で、その当時聞けば斬新だったのかも
しれない。その中でこの「ニカの夢」のみが本格的な
ジャズ・ビッグ・バンドなのだ。
むしろこの1曲がなければ、このアルバムも忘れ去られて
いただろう。

アンサンブルハーモニーアドリブも一部の隙もない。
演奏がタイトでありながら、ダイナミックなのだ。
他の曲は悪い言い方をすれば、力のぬけたフュージョン
なのに、なぜこの1曲のみ素晴らしい曲が出来上がった
のか。神の恵みとしかいいようがない。

そう思う人が他にもいたのだろうか、この「ニカの夢/
ニカズ・ドリーム」
のみコンピレーション・アルバム
「バトル・ジャズ・ビッグ・バンド・アルティメット・
ファースト・チューン」
で聞くことができる。

バトル・ジャズ

もう1曲「レディー・オーシャン」を収録したコンピ
レーション・アルバムが「JAZZFINE」である。

ジャズ・ファイン

こちらは趣きの全く違う上質の”フュージョン”
なので2曲を聴き比べると、とても同じアルバム
に入っていたとは思えないだろう。

バトル・ジャズ-ビッグバンド・アルティメット高速チューン バトル・ジャズ-ビッグバンド・アルティメット高速チューン

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2008年10月11日 (土)

「ニカの夢」三番勝負!!怒涛のその2

「熱帯JAZZ楽団V」
(つまり五枚目のアルバム)

熱帯JAZZ楽団V

バンドの名前どおり、ギラつく太陽の国のような
音楽だ。目の前で人々がラテン・ダンス踊っている
情景が見えそうなぐらいラテン・リズムの楽しい
ジャズになっている。このサウンドを聞いていると、
ビッグ・バンドのルーツがダンス・バンドというのが
わかるというものだ。

「ニカの夢」も完全にラテン・タッチの思わず踊り
出したくなるようなアレンジになってっている。
ラテン・バンド特有のフレーズを盛り込みながら、
ビッグ・バンドアンサンブルの楽しさも十二分に
引き出しているパートもあり、感激する。
音のキレもいい。よくぞここまでラテンの曲にできた
ものだとうれしくなる。

途中サンバの別の曲のようになるが、ノリのよさで
それさえも面白い演出に思える。すぐにテーマに
戻り、ラストへとなだれ込む。
異色の「ニカの夢」を聞きたい方には特にオススメで
ある。

このビッグ・バンドのレパートリー、このアルバムだけ
でも、マイケル・ジャクソンマイ・フェア・レディー
11PMのテーマ007~ジェームス・ボンドのテーマと多彩な上、うまくラテン・アレンジに変えているので、ぜひ聞いてほしい。

熱帯JAZZ楽団 V 〜La Noche Tropical〜 熱帯JAZZ楽団 V 〜La Noche Tropical〜

アーティスト:熱帯JAZZ楽団,アルベルト
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2001/06/21
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2008年10月 9日 (木)

「ニカの夢」三番勝負!その1

たまにはの方に焦点をあててみよう。
それも特定の1曲に絞って聞き比べると、
それぞれのバンドの特色が出て面白い
じゃないだろうか。

今回は「ニカの夢」を演奏したビッグ・バンド
を3回に分けて紹介しよう。それぞれにカラー
が違っているので、興味があったら聞いてほしい。

その前に曲の紹介をしよう。
1960年にファンキー・ジャズの父、ホレス・シルバー
”ニカ男爵夫人”に捧げて作曲したもの。この
”ニカ男爵夫人”ジャズに貢献した有名な
パトロンで、この人がいなかったら、チャーリー・
パーカー
セロニアス・モンクもいなかったといえる。
ホレス・シルバー本人による演奏や、アート・
ブレイキー
とジャズ・メッセンジャーズ
による演奏
も有名である。

1枚目はペーター・ヘルボルツァイマー「ワイド・
オープン」
から。彼のオーケストラ”リズム・コンビ
ネーション&ブラス”
が演奏したものだ。

ペーター・ヘルボルツァイマー/ワイド・オープン

まだ小倉にタワー・レコードがある頃に、ユニークで
目をひくイラストのジャケットと、ニカの夢」
ビッグ・バンドが取り上げていることで買ったものだ。
リーダーはトロンボーンペーター・ヘルボルツァイマーで、彼の率いる”リズム・コンビネーション&ブラス”はほぼヨーロッパ出身者によるオーケストラだ。他に
ジャズをよく聞く人にはなじみの深い、アート・ファーマー
(トランペット)ハーブ・ゲラー(サックス各種ニールス・ペデルセン(ベース)などのプレイヤーも参加している。1973年の録音で、CDで発売されるまで、かなりレアな音源だったらしい。

同じくヨーロッパで活躍して日本でも有名な、
ケニー・クラーク=フランシー・ボーラン・ビッグ・
バンド
に似た流麗で音の厚いアンサンブルを披露して
いるが、他のビッグ・バンドと似て非なるものは、
中音域から低音域を基本としたどっしりとした音作りで、
けっして鈍重な感じではなく、よくスウィングするので
聞いているうちにドライブ感が増していく。
さらに、ピアノではなくオルガンエレクトリック・ピアノ
を使っているので、サウンドがよりソウルフルなムード
包まれている。

このビッグ・バンドの演奏する”ニカの夢”は、
メロディー部分にフルートを起用しているので、
ダイナミックさに加えて繊細さも表現できている。
ここではオルガンでなくエレクトリック・ピアノ
エレキ・ギターを使うことによって、オリジナルより
70年的なエレクトリック・サウンドを加味したところが
特長だ。ブラス・ロック的でハイ・テンポなアンサンブル
とのバランスが取れていて絶妙である。
パワフルなサックスのアドリブとバックから盛り上げる
他の楽器パートの掛け合いも興奮ものだ。

他にもバラエティに富んだ曲調のものばかりなので、
ぜひとも聞いてほしい。
日本盤でも発売されているので、手に入りやすいと思う。

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2008年10月 5日 (日)

どこで知ったかボビー・シュー。

レコードCDを長年買い続けていると、
「こんなものまで買ったのか」とか、
「買ったはずと思ったがない」という
不都合があったりする。
まあ、全く買った覚えがないというところ
まではないが。

さてこの一枚、ボビー・シューリーダー・
アルバム
だ。このレコードが棚の中にあるのは
わかっていた。でもどうしてもはっきりしない
ことがある。

「ボビー・シューって誰だ?」

ボビー・シュー/ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック

ジャケットからトランペットだとは判別できる。
でもどこで知ったんだろう?

ライナー・ノーツを読む。経歴に”秋吉敏子&
ルー・タバキン・ビッグ・バンド”、
”バディ・リッチ・
ビッグ・バンド”、
”ルイ・ベルソン・ビッグ・バンド”

とある。
おおかたその中のどれかのレコードを買ったときに
名前を覚えたのに違いない。

おおっ、そうだ!!
ライブ盤ではソロをとるプレイヤーの名前が曲の後に
アナウンスされる。
試しにルイ・ベルソン・ビッグ・バンド「ダイナマイト」を聞いてみる。

これか。

演奏に感激したのかアナウンス
「ボビー・シュー!ボビー・シュー!!」
と連呼している。
どうやらこのへんのようだ。

まだ肝心のレコードの内容にふれていなかった。
1981年録音のスタンダードが数曲入った、全7曲である。
「ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック」
を知っていたのが購入の決め手になったのに
違いない。(以前にCMでビル・エバンスのバージョン
が流行った時期があった。)

ボビー・シュートランペットとフリューゲルホーンは、
あったかく、柔らかい音色でハイ・ノートまで昇りつめる
心地よさがある。聞いていてなめらかなそのソロは、
極上のあじわいの酒の様なソロである。

一日のうちにいくつものスタジオ録音やバンドを
掛け持ちするほど引っ張りだこだというボビー・シュー
である。その中にバド・シャンクのバンドもあったと聞く。
買ったときはまだ知らなくて後にファンになった
バド・シャンクフルートも聞かれる。
いつもならリーダーであるバド・シャンクが今回は
サイドにまわり、ボビー・シューを引き立てている。

こうやって人はつながっている。実力がありながら
リーダー・アルバムを出すことのできない人は
いくらでもいる。
ボビー・シューは下積み時代のあった人だ。
ソロがとれるポジションに至るまで苦労して、
ドラッグにおぼれたこともある。
様々な人々に支えられて復帰して成功をおさめ、
ここにこの1枚のアルバムがある。

ボビー・シューをどこで知ったかは、
あまり意味のないことだった。
この1枚がボビー・シューという
ジャズ・マンの存在を証明している。

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2008年10月 3日 (金)

ジャズ人名辞典:メイナード・ファーガソンをUPしました。

ついでに形式をウエブ・ページに変更しました。
入り口は前と同じ場所からです。

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